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解説
「放鬆(ほうしょう)」= 「リラックス」という解釈は、まちがいではないと思いますが、
「ほうしょう」は「ほうしょう」という独特の状態として認識することをおすすめします。
なぜかといいますと、「リラックス」という言葉は、「脱力」という言葉と結びつきやすいからです。
上の図を参照しながら説明します。
確かに、力み過ぎている場合「力を抜く」ことは必要です。
しかし、際限なく脱力することが、良いことではありません。
どんどん脱力していくと、ある時点から「気持ちが沈んでいく」ことがあります。
これは、力だけではなく『気』が抜けはじめています。
とりあえず、上の図のイメージで、『ほうしょう』という状態をとらえてみてください。
ひとつ、簡単なテクニックをおすすめします。
『リラックスの擬音(効果音)?を変えてみましょう』
どういうことかというと、「リラックス」しようとするとき、「ダラ~~ン」みたいなイメージありませんか?これをやめましょう。
「ダラ~~ン」ではなく、『フワッ』とふくらますイメージに変えてみてください。
「ダラ~~ン」は「気」がぬけていきますが、「フワッとふくらます」と「気」が充実します(気が体にとどまります)。
この状態が、より「放鬆」に近いです。※余談ですが、ダラーンとした感じよりも、肩まわりが温かくなってきますよ。
くれぐれも注意していただきたいのは、もしも「気功」をやって「気持ちが沈む」なら、それは、やり方が間違っています。すぐにやめるか、休むべきだと思います。ご自身に合っていない場合もありますし、とにかく「気持ち(気分)」を大切にしてください。
極意に通じる(2)
日常生活で意識しなくても、重力(地球の引力?)は存在しています。
その力を体が受けるときの「中心」にあるのが「重心」で、その「重心」は、地球の中心軸までつづいています、これが「重心線」です。(「重心線」には一応、定義があると、過去の記事でお話ししました。)
ところで、さまざまなスポーツ・武術・舞踊・伝統芸・・・私どものような施術者も「体軸」というものを意識いたします。
この「体軸」というものは、動きの要ですが、機械に例えると、パワーを伝えるシャフトです。
でも「意識」ですから、その『形』は自由自在です。胴体よりも太かったり、糸のように細かったり、柔らかかったり硬かったり、左右に一本ずつあったり、上半身に有って下半身に無かったり、その逆だったり・・・(個人的には、色と質感はとても重要だと思っています。私の体軸は現在のところ金色の糸です)
そして「体軸」は常に体のなかを通ります、「体軸」ですから。(横になれば横向きです)
さきほど、体軸は「動きの要」パワーを伝えるシャフトであるといいました、では、パワーの源「発力の要」は何でしょう
それこそが「重心(線)」です。しかし、ここから先は、学問的な用語である「重心線」とは区別して、「極意」の話として、『垂軸』という言葉におきかえます。
「体軸」は常に体の中を通りますが、「垂軸」は常に地面(地球の中心から)に垂直です。そして「垂軸」にかかってくる「重さ(重力?単なる体重ではありません)」がパワーの源です。※超重要(筋肉の力をパワーとせず、パワーの伝達を補助するものとするのです)スタビライザーのような
ちなみに、人が「重心線」を意識しようとするとき、「体軸」と「垂軸」は一致している場合が多いのです。(いわゆる良い姿勢)
しかし、さまざまな分野で、要求される能力を発揮するためには、「体軸」と「垂軸」を分離させ、そして高度に相関させなければなりません。
(ちょっと長くなりました、もう少し「体軸」と「垂軸」について、またいつかお話しします、ありがとうございました。)
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少年時代
極意に通じる
日常生活のなかで、「重心」について意識することはあるでしょうか。これはバランス感覚の話とは違います。
バランス感覚とは、体に備わっている自律的な仕組みです。いかにバランスを崩そうとも、それを自動的に立て直そうとしてくれますが、個人の運動能力の限界をこえれば転倒します。
私がここでお話しする「重心」とは、意識的な話です。
※「重心線」という言葉がありますが、これは明確に定義されています(下の図のように)。しかし、百人いたら百通りの人間に厳密に当てはめる必要はありません。
この「重心線」のもつ意義としては、「体に負担をかけずに直立するための姿勢」とでも言いましょうか、意義としては重要なかんじがしますね。(重要かどうかは人それぞれですが)
でもね、体の中を調べても、一本の軸が出てくるわけではありません。
これは「意識」するかどうかの問題であり、「意識」であるからこそ、人によっては一本だけの線とは限らず、
更には、体の中を通るとも限りません。
(この続きで、体の「軸」について、またいつかお話しします、ありがとうございました。)
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