ある人が言いました、(※その時の言葉をそのまま表記します)
『柔整(柔道整復師)の学校と、鍼灸の学校と、カイロ(カイロプラクティック)の学校だったら、どれに行ったほうがいいですかね? それか柔整と鍼灸と同時か』
このようなことを言う人に久しぶりに会いました。
わたしは、『もちろん全部ですよ』と答えました。
これは本心ではありません。
今は、こう答えたことを少しだけ反省しています。
なぜなら、その瞬間は、その質問に対しての苛立ちがあったからです。
人それぞれ色々なモノの考え方があり、何歳の人でも人生経験があり、
その時、その人にとっては純粋な真剣な質問だったかもしれないのに、
私は、質問者に対する嫌悪感によって、『悪意』をもったテキトーな返事をしてしまいました。
その人の返事は『いや~、全部はちょっと・・・』でした。
学校(専門学校)に行くということは、
卒業後の進路(業種?)が定まっているということです。(基本的にはそうです)
また、卒業に伴って何らかの『資格』を取得することが多いです。
“どの学校に行ったほうがいいですか” という問いには、
どの業種を選んだほうがいいですか、または、どの資格を取得したほうがいいですか、という意味が含まれているはずです。少なくても、そういう意味がなくてはいけません、学校は必ず卒業する所なのですから。
そういう意味の質問だったと仮定して、
次に、『いい(良い)』とは?
“就いた方がいい仕事” とは?、“取ったほうがいい資格” とは?
そんなものありません。
というか、本人以外に分かるわけがありません。
本人が求めるもの、やりたい事、そこに通じる仕事が『いい仕事』であり、そのために必要な資格が『いい資格』です。
わたしの場合は、鍼灸学校を卒業して、あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師になりました。(鍼灸師の資格のみ取得可能な学校もあります)
もしかすると私は、自分がいかに『いい仕事』に就いたか、それを熱心に語ってあげるべきだったのかもしれません。そして自分が卒業した学校を薦めてあげればよかったのかもしれません。
あとから振り返って考えれば、そういうことになりますが、
それも私個人の解釈に過ぎません。
なので、もし同じような質問をされたときは、つぎのように答えることにします。
【どんな業種のどんな仕事でも、あなた次第で『いい仕事』になり得ると思いますよ】
これによって、『どれか一つの正解を選ぶ思考』から『どれを選んでも正解』に変わるのですから、
それは良いことなのではないでしょうか。
言われた方は、きっとモヤモヤするでしょうが、
モヤモヤしてるようでは、まだ生涯の仕事を選ぶ段階ではないのでしょう。
ということは、結果的に何にでも飛び込んでみればいい、ということになりますね。
あ~、めんどうくせえ
