ぎっくり腰・寝違え・捻挫・筋肉痛など・・・
筋肉の繊維や周囲の組織の損傷による痛みについて、
それが治っていく『過程』をどのように認識すると良いか、
ザックリと説明してみたいと思います。
1、腫れる
炎症がおこっているからです。
炎症は治るための反応です。炎症が起こらなければ治りません(重要)
血が集まって栄養を運んできたり、老廃物を運び去ったりしています。
2、痛む
“痛み”の元になる物質が出てきたり、神経が圧迫されたりして痛みます。
でも、痛いからこそ患部を保護することができます。
もしも痛みが無かったら、損傷している場所に平気で負担をかけてしまうでしょう。(それでは、治るものも治りません)
3、冷やすと、どうなる?
血流が少なくなり、腫れがひいて、痛みが和らぎますが、
炎症は進まず、痛みは感じにくくなっているだけです。
でも、痛みのせいで夜眠れないと、そもそも治すための体力を回復することができません。なによりも、体をしっかり休めるために、痛みを和らげることは必要だと思います。
痛みが弱まったように感じても、治ったわけではありませんから、患部を保護するように努めなければいけません。
4、安静にする?
はっきり言いますが、安静にするのが一番です。
でも、“絶対安静”なんて日常生活の中では無理だし、
何かしらの処置によって痛みが緩和されると、よけいに無理ですよね。
それでもやっぱり、安静にするのが一番です。
5、マッサージは有効か?
正しく行えば、治癒を促し、痛みを緩和させることができます。
“正しく行う”とは、手技を施す目的・手技を施す時期・手技を施す部位・手技の圧力、が適切であるということです。
また、患部を動かすことについても同様のことが言えます。
正しく行えば、患部(関節)の動きが悪くなることを防げます。
※厳密な意味での“マッサージ”とは違いますが、誰だって痛い所を手で擦ることはありますよね、
これって本能だと思います。(それが悪いことであるはずがないと、個人的には思っています。)
6、治る(治癒)とは
けっきょく“治る”ということは『自然治癒』以外にあり得ません。
どんなケガでも病気でも、もともと体に備わっている“仕組み”によって治るのです。
ただし、対処の仕方によって、治りが早かったり遅かったり、
回復後の状態が違ったりすることはあります。
どんな手技療法でも治療行為(医療)でも、
『自然治癒力』を促すための行為であるべきだと思います。
そういう視点で見た時に、見えてくるものも有ると思います。
(どう考えても、体を傷めつけているとしか思えないような“治療”も存在しますから、世の中には)