前回の記事にも関連しますが、
『ツボ』というのは、『気』が出入りする所です。
ツボが閉じていると気が出入りできず、
体の中で滞ったり、気を取り込めなかったりします。
だから、指で押したり・鍼(はり)を刺したり・灸(きゅう)をすえたりして、
ツボを開くわけです、以上。
このように考えていただければ十分ですが、
少し違った話をします。
いわゆる『ツボ』に限らずとも、刺激をうけた場所は、強烈に意識されますが、
意識した場所には『気』が集まってきます。(『意』が『気』を導くという働きがあるのです。)
よって、意識的に頻繁に使用する体の部位や、日常的によく触れる部位には、気が流れやすいわけです。
※余談ですが、あるスポーツの選手には、そのスポーツ特有の体の発達があるものです(スポーツ選手のトレーナーになるには、そのスポーツを知り尽くしていなければなりません。
もしも、良かれと思って体をニュートラルな状態にしてしまったら、その選手の特有の能力を壊してしまうことになります。)
太極拳では、『意』で『気』を導き、『気』が流れることで生まれる『勁(けい)』という力で体を動かします。
そして、太極拳が身につくと、『形の名前』を思い浮かべただけで、実際に動作したときと同じように『気』が流れるのです。
『形の名前』に『意』がこめられていくわけですね。『ことだま』というやつです