“潮の満ちひき” というのは、
月、または太陽の引力によって、海面が上下することだと言われていますが、
そう考えてみると、引力とは非常に強大な力ですね。
もちろん、それは、巨大な天体の引力だからこそですが、
夏は海で釣りをする機会が多いので、
潮の動きと、または、その動きを作り出している力(引力)が魚の『生体』と行動に与える影響について、考えさせられることも多くなります。
(どんな自然の摂理でも、その事を、全ての生物(個体)に当てはめて論じることは出来ませんけどね。)
人間にとっても、その強大な力を(日常的に)意識せずに過ごせるということは、
とても重要な事であり、ありがたい事でもあります。
とはいえ、地球の引力も、月や太陽の引力も、それ以外にも、いろいろな力が存在している事は事実なわけですね。
“目には見えなくても存在する働き” ということです。
ちょっと話が変わりますが、
台風の時のような強風に、体を押されながら歩くことは、簡単に出来ると思います。
では、吹いているか判らないぐらい微弱な風に、体を押されて歩くことは出来るでしょうか?
体に余計な力を入れなければ、出来ます。
正確に言うと、強い風に一方的に押される時とは違い、
弱い風を感じて、それに合わせて、能動的に動くということです。
かなり難しい事なのですが、
“弱い風” のような力は、体の内側にも感じることができます。
(その力に合わせて体を動かす事は、ある意味で、特殊な身体能力であると言えます。)
体の内側に感じる弱い力は、
例えるなら、アサガオの蔓が伸びる力のようなものです。
しかしながら、この力は、タケノコが伸びる力と、本質的に同じです。
(けっして止めることは出来ず、場合によっては、家の床を突き破ることもあります。)
ふだん、天体の引力を意識することがないように、
非常に弱く感じられる力が、じつは強大な力だったりします。