われ思う故に

梅雨になったので、雨が降るのはあたりまえなのですが、

晴天の日とくらべて気温は下がります。

しかも、気温が短期間に変動すると、人間の体も調子を合わせにくいので、

さまざまな不具合を生じることでしょう。

こういうことを是非、あたりまえだと思ってください。(こんなの“ふつう”だと、)

とはいえ、不調を感じながらも変わらぬ日常生活をおくるのは大変ですが、

 

一つご紹介したいお話があります。

 

ある空手家の方が雑誌のインタビューで仰っていたことで、

『自動車理論』という考え方があります。

私なりの受け止め方で簡単に言いますと、

『体』は自動車(乗り物)で、それを運転する『自分』とは別物であり、

だからこそ乗り物のコンディションが変わっても、それなりに乗りこなすことは可能だという考え方です。

実際に、空手の試合中に手足を骨折しても、それなりにカバーしながら戦い続け、試合に勝利した経験もお持ちのようです。

 

単に『ガマン強い』ということではなく、

この『自動車理論』をもたない人と比べると、体の不具合が生じた際に、その受け止め方が大きく違うのだと思います。

 

誰しも自動車を運転するとき、(ある種のレーシングカーは別として)車体の中央に座って運転することはありません。

だから、自分の体の中心と車体の中心は異なるわけです。

その上で、ちゃんと車体の中心を基準にして自動車を動かすことが出来るはずです。(車両感覚です)

これこそが『体』と『自分』を分ける感覚に通じてきます。

 

『体』は乗り物であり、その中心軸は、運転手である『自分』の中心軸と同一ではない

自分自身を俯瞰(ふかん)する感覚だと思います。

 

たとえば、痛みや苦しみを感じたとき、

ふと、それを感じている自分を意識すると、

その自分に対して、『深く息をしろ』『痛みによる萎縮を解け』『動け』などの指令を送ることが可能になります。

 

はたから見てガマン強く見えるということは、こういうことなのかもしれません。

 

どうしても何かをガマンしなきゃいけないとき、その瞬間に自分と体を切り離せなくても、

一言、『深呼吸をする』と頭で思ってみてください、

思っただけで深呼吸に必要な筋肉が、まず反応してくれます。

体をコントロールし、それによって意識をコントロールするための第一歩です、

つまり『呼吸法』というやつですね

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