この3月に、姪っ子が高校を卒業しまして、
『美容師』を志して専門学校に入学するそうです。
そうですね、そんな時期でした。
多くの人にとって、
人生で最初に、“進路” というものを、それなりに真剣に意識するのが、高校を卒業する時期なのではないでしょうか。
自分が『やりたいこと』とか『成りたいもの』が明確であるということは、
なんというか、すごく良いことだと思います。
人生というものを、
目標を軸にして展開していけるということは、
とても楽しいことだからです。
ただし、
自分が心から『やりたいこと』『成りたいもの』を見つけることは、
最も難しいことなのかもしれません。
私は、施術家を志したとき、すでに40歳を過ぎていました。
『按摩マッサージ指圧師・鍼灸師』の資格を取得するために、専門学校に通いました。
あたりまえの事ですが、
国家資格を取得するための学業の日々は過酷なものでした。
勉強だけでなく、校則など、学校生活全般において非常に厳しかったです。
しかも、入学していきなり “学級委員” やってましたからね(嘘じゃありません、証拠は無いけど)
ミュージシャンの甲本ヒロトさんが、
『やりたい事をやるために、やらなければいけない事がある』と言っていましたが、
そのとおりだと思います。
学校生活、国家試験、開業して今日に至るまで、
それを全う出来たのは、
自分が『成りたいもの』そして今、
自分が『何者であるか』に対する気持ちが揺るぎないからに他なりません。
専門学校に通っていた当時、
何十万円もの学費を払って入学したのに、
どんな理由であろうと、半年も経たずに辞めてしまう人や、
明らかに勉強不足な人、
そういう人が何人もいましたが、
けっきょく、
その先にあるものが、本当に『やりたいこと』『成りたいもの』ではなかったとしたら、
その為に、目の前の『やりたくないこと』に取り組むことなど、けっして出来ないでしょう。
そういう意味では、
ほんとうに『やりたいこと』を見つけるのは難しくとも、
そうでない場合の判断は容易であると言えます。
そこに対して時間とお金を掛け続けるのは、
正しい選択ではないかもしれません。
だからやっぱり、
“若い” ってことは、ありがたいことなんですよね。
いくらでも道を選び直せますからね。
10代の若者に言っても分からないでしょうけどね。
もちろん、何歳から何をやり直したって、なにも問題ありませんけどね。
健康でさえいればね